HSP とは何なのか学生さん向けに分かりやすく解説! HSPかな?と思った方へ。 社会人の方も、学生時代を思い出してみましょう。自分らしく生きるための対策や工夫まで徹底解説!
HSP とは何なのか 生まれつき持っている敏感な気質
hspとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、日本語では「とても敏感な人」という意味です。アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が1990年代に考え出した言葉です。
hspは生まれつきの気質で、性格や病気とは違います。日本にもhspの方は多く、大体5人に1人くらいが当てはまると言われています。
hspの4つの特徴
1 深く考えすぎる
hspさんは、物事をとても細かいところまで考えます。たとえば、友達にちょっと注意された時も「どうしてあんな言い方をしたのかな」「嫌われたのかも」と、相手の気持ちや自分の悪いところを何度も考えてしまいます。
テストの答えを出す時も、みんながすぐに終わる問題でも「この答えで本当に合っているかな」と何度も見直して、時間がかかってしまうこともあります。
2 音や光などの刺激に弱い
hspさんは、音や光などの刺激にとても敏感です。体育館で大きな音が鳴ったり、教室の蛍光灯がチカチカしていると、それだけで頭が痛くなったり、気分が悪くなることがあります。
友達とゲームセンターに行っても、音が大きすぎてすぐに疲れてしまうこともあります。
3 人の気持ちにすごく影響される
hspさんは、相手の気持ちにすぐ気づきます。先生がちょっと機嫌が悪いだけでも「何か自分が悪いことをしたのかな」と心配になります。
友達が落ち込んでいると、自分も悲しくなったり、気分が沈んでしまうこともよくあります。周りの人の気持ちに引っ張られて、自分の気持ちがよく分からなくなることもあります。
4 小さなことにもすぐ気づく
hspさんは、細かいことによく気がつきます。友達がいつもと少し違う髪型にしていたり、先生の声のトーンが普段より低かったり、他の人が気にしないようなことでもすぐに気づきます。
空気の匂いや温度の変化にも敏感なので、少し汗臭いニオイや、エアコンの風が強いだけで集中できなくなることもあります。
hspさんが感じる生きづらさ 〜学校や家で感じる困りごと〜
hspさんは、普通の人なら気にならないことでも強く感じてしまうため、学校や家で過ごすのがつらくなることがあります。
たとえば、クラスでみんながわいわい話している時も、自分はうるさすぎて頭が痛くなってしまったり、人混みで気分が悪くなることがあります。
親や先生に「気にしすぎだよ」「もっと強くならないと」と言われることもありますが、これはhspの特性なので、無理に変えることはできません。
hspさんが自分らしく生きるために大切な考え方
hspの気質は生まれつきのもので、悪いものではありません。むしろ、人の気持ちに寄りそえたり、小さなことによく気づく力は、素晴らしい長所でもあります。
無理に人に合わせたり、強くなろうとするのではなく、自分にとってちょうどいい環境を見つけることが大切です。
- 静かな場所で休む時間を大切にする
- うるさい場所はできるだけ避ける
- 自分の気持ちを言葉にして、周りの人に伝える練習をする
- 人の顔色を気にしすぎず、「自分は自分」と思うようにする
自分を責めるのではなく、「敏感だからこそできること」や「自分にしかない良いところ」を見つけていくことが大切です。
hspさんが楽に生活するために
hspさんが、少しでも過ごしやすくするための工夫を紹介します。
- 教室でざわざわしている時は、休み時間に一人になれる場所に行く
- 騒がしいところに行く時は、イヤホンや耳栓を使って音をやわらげる
- まぶしい時は、サングラスや帽子を使う
- 家に自分だけの落ち着けるスペースを作る(お気に入りのクッションや音楽を用意する)
- スケジュールを詰め込みすぎず、何もしない日を作る
- つらいことや悲しいことは、ノートに書いて気持ちを整理する
自分の特性を知って、自分が落ち着ける場所や、リラックスできる方法をたくさん見つけることが大切です。
でも、HSP だから…と思い込まないで!
自分はHSPだから…といって刺激を避けていたら友達との楽しい時間まで避けることになってしまいます。
時には思いっきり刺激を受けて、今日は疲れたなと感じたら、リラックスする時間を増やしたり、どんなことが特に苦手なのかを振り返ることが大切です。
まとめ 自分の個性を大切にしながら生きる
hspとは、生まれつき刺激に敏感だったり、人の気持ちに強く共感できる特性を持った人のことです。日本にもたくさんのhspさんがいて、決して特別な存在ではありません。
hspさんは、他の人には分からない辛さを感じることがありますが、その分人に寄り添ったり、助ける力も持っています。感性が豊かで幸せを大きく感じることもできます。
大切なのは、自分の特性を知って、自分が心地よく過ごせる環境を見つけることです。無理せず、自分らしく生きる方法を少しずつ探していきましょう。
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